先月、妻から「ねえ、うちの生命保険って毎月いくら払ってるの?」と聞かれて、初めて保険証券をじっくり見ました。主契約の下に並ぶ「〇〇特約」「△△特約」の文字。正直、加入時に勧められるまま付けていたもので、何がどう必要なのか全く把握していませんでした。
FP3級を取得して家計見直しを始めた私が、自分の保険を洗い出してみると驚きの結果に。医療保険に付いていた通院特約、死亡保険に付いていた介護特約など、今の生活には不要な特約が月2,500円分。年間にすると3万円です。
実は多くの方が、加入時のまま特約を放置しています。今回は、生命保険の特約を見直すことで年間3万円を取り戻す方法を解説します。
生命保険の契約内容、把握していますか?
生命保険は「主契約」と「特約」で構成されています。主契約は保険の基本となる保障(死亡保険、医療保険など)で、特約はオプションとして追加できる保障です。
問題は、この特約が知らず知らずのうちに増えていることです。営業担当者に勧められるまま「念のため」と付けた特約が、5年、10年と経過する中で本当に必要かどうか見直されることなく、毎月の保険料に上乗せされ続けているケースが多いのです。
特約の種類は多種多様
生命保険文化センターによると、特約は大きく以下のカテゴリーに分けられます。
- 死亡保障を手厚くする特約:定期保険特約、収入保障特約など
- 病気・ケガに備える特約:入院特約、手術特約、通院特約、先進医療特約など
- 三大疾病・介護に備える特約:がん特約、介護特約、特定疾病保障特約など
- その他の特約:保険料払込免除特約、リビング・ニーズ特約など
1つの保険契約に3〜5個の特約が付いているケースも珍しくありません。それぞれ月500円〜3,000円程度かかるため、トータルで見ると大きな金額になります。
医療保険・介護保険の特約をチェック
見直しやすい医療保険の特約
医療保険に付けられる特約で、特に見直しの対象になりやすいのが以下です。
通院特約(月300円〜800円程度) 入院後の通院時に給付金が出る特約ですが、実は支払条件が厳しいケースが多いです。「入院の前後」「特定の日数内」といった条件があり、実際に給付を受けられる機会は限られます。短期入院が主流の現代では、使う機会が少ない特約と言えます。
女性疾病特約(月500円〜1,500円程度) 女性特有の病気(子宮筋腫、乳がんなど)に手厚い保障がある特約です。ただし、基本の医療保険でもこれらの病気は保障されます。上乗せ保障が本当に必要かどうか、慎重に検討すべきです。
長期入院特約(月300円〜1,000円程度) 60日や120日を超える長期入院に備える特約ですが、厚生労働省の調査によると平均入院日数は約15日。長期入院するケースは限られるため、貯蓄で対応できる方も多いはずです。
介護保険の特約も要チェック
死亡保険や医療保険に「介護特約」を付けている方も多いですが、月1,000円〜2,000円程度かかります。
介護保険は公的介護保険制度が充実しており、40歳以上であれば原則1〜3割負担で介護サービスを受けられます。民間の介護保険(特約)が必要かどうかは、家族構成や貯蓄状況によって判断すべきです。
若い世代で介護リスクが低い方や、貯蓄がある程度ある方は、介護特約を外すことで月1,500円、年間1万8,000円の節約になります。
特約を確認してみよう
オンラインで簡単に確認できる
多くの保険会社では、契約者専用のマイページやアプリで契約内容を24時間確認できます。2026年現在、主要な保険会社はほぼ全てオンライン対応しています。
確認方法
- 保険会社のホームページにアクセス
- 「契約者ページ」「マイページ」にログイン
- 「契約内容の確認」を選択
- 主契約と特約の一覧、それぞれの保険料を確認
ログインには証券番号や生年月日が必要です。保険証券を手元に用意しておきましょう。
保険証券でも確認可能
マイページにログインできない場合は、保険証券を確認します。「主契約」「特約」のセクションに分かれて記載されており、それぞれの月額保険料も明記されています。
また、多くの保険会社は年1回「ご契約内容のお知らせ」を郵送しています。誕生月前後に届くケースが多いので、届いたら必ず目を通しましょう。
削減候補の見つけ方
「今の生活に必要か」を基準に
特約を見直す際は、「加入時と今で状況が変わっていないか」を確認します。
削減候補になりやすい特約
- 独身時代に付けた家族向けの保障(収入保障特約など)
- 子どもが独立したのに残っている教育資金特約
- 公的保障と重複している介護特約
- 使用条件が厳しく実際に使えない通院特約
- 貯蓄で対応できる少額の特約
私の場合、医療保険の通院特約(月800円)と死亡保険の介護特約(月1,700円)を外すことで、月2,500円、年間3万円の削減に成功しました。
残すべき特約もある
一方で、以下の特約は残しておく価値があります。
先進医療特約(月100円〜200円程度) 先進医療は全額自己負担で、治療によっては数百万円かかるケースもあります。月100円程度で備えられるなら、コストパフォーマンスは高いです。
保険料払込免除特約(月300円〜1,000円程度) がんや重度障害など所定の状態になった際、以降の保険料が免除される特約です。万が一の際に保険を継続できるため、検討の価値があります。
リビング・ニーズ特約(無料のケースが多い) 余命6ヶ月と宣告された場合、死亡保険金の一部を生前に受け取れる特約です。無料または低額で付けられる場合が多いので、付けておいて損はありません。
見直しの手順と注意点
解約前に必ず確認すべきこと
特約を外す際は、以下の点に注意してください。
健康状態による再加入の制限 一度外した特約は、再度付けようとした際に告知(診査)が必要になります。健康状態によっては再加入できない場合もあるため、慎重に判断しましょう。
主契約との関係性 特約の中には、主契約とセットでないと成り立たないものもあります。特約だけを外せるか、保険会社に確認してから手続きを進めましょう。
手続き方法
特約の解約は、マイページから手続きできる保険会社が増えています。または、コールセンターに電話して書類を請求し、郵送で手続きする方法もあります。
手続き完了まで1〜2週間かかることが多いので、余裕を持って申し込みましょう。
まとめ
生命保険の特約は「念のため」と付けたまま放置されがちですが、年間で見ると大きな支出になっています。
私自身、通院特約と介護特約を外すことで年間3万円の削減に成功しました。加入時と今では生活状況も変わっているはずです。一度、保険証券やマイページで契約内容を確認してみてください。
オンラインなら5分で確認できます。その5分が、年間3万円を取り戻すきっかけになるかもしれません。

